なぜ新郎が黒で新婦が白か?
精神の世界。男性の世界です。精神の世界は南に生まれて、北に死ぬのが精神の世界です。ですから北枕。北枕というのはちゃんと霊魂が戻っていく方角で、迷わず戻ってほしいので北枕にするのです。亡くなった南枕にしたら、迷ってしまいます。
ちなみに、精神がまだ未熟なときは赤ちゃん、だんだん知恵がついてくると黒帯になっていきます。赤帯とはいいません。
なぜ、女の人が白無垢になり、白いウェディングドレスで、男の人が黒い紋付になり、タキシードなのか。その意味は、女性の世界は横線ですから、西野世界に向かう、この男性と一緒になって、生涯「自分が白くなるまで」というのは死ぬまで、この人と一緒にいたいというので白になるわけです。
これに対して、男性が黒いものを着るのは、男性の世界は縦線ですから、何とか自分が北の世界、死ぬまでこの女性と一緒にいたいということだから、黒ということです。それで、めでたい場ではあるのですが、女性は白、男性は黒で白黒になるわけです。
ですから、あの色を使うということは自分達が死ぬまで、結婚のお祝を続けたいというのが原点になっているわけです。ところが最近は男性も女性も青だのピンクだの、赤だのを着ます。一生いたくないということですから、別れることも増えてきたわけです。

中村嘉男氏(算命学総本校 高尾学館学校長)講演より
於:2001年7月18日 ホテル日航プリンセス京都