結納品はなぜ奇数なのか?
結納の場合、一品ということはありません。だいたい五つから九つくらいが普通でしょう。
数字にも陰陽があります。一から九まであったとします。奇数は一、三、五、七、九。偶数は二、四、六、八です。奇数、偶数というので二つに分かれるわけですが、奇数が陽の数、偶数は陰の数と言われています。ここでお分かりのように、偶数だと陰気になってしまいます。ですから、お祝事の数は奇数でいくし、お祝い金の包み方も、今はだいぶ相場が変わってきましたけど、二万円包むより一万か三万にしましょうとか、だんだん難しくなっていきます。七万というと中途半端で、九万というのもややこしくなります。十万は偶数ですが、ゼロをとると一だという考え方もあります。基本的にはお祝事はできれば奇数がいいというのがあります。偶数というのは、悲しいことに使います。結納品はお金ではなく、いろんな品物ですけれども、数としては当然、奇数が中心になってきます。

中村嘉男氏(算命学総本校 高尾学館学校長)講演より
於:2001年7月18日 ホテル日航プリンセス京都